コンテンツマーケティングとは??

 

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リスティング広告で集客できるのは検索エンジン上でたった約20%

コンテンツマーケティングとは、リスティング広告などと違い「長期的な視点で見込み客を獲得し収益増加を図るマーケティング手法」です。

近年コンテンツマーケティングが日本でも広まりつつあります。しかし、即効性がなく長期的なものになるためあまり導入しようとは思わない企業も多々。しかし、目先の利益にとらわれる短期的な計画しかたてられない企業が今後生き延びることができるのでしょうか。コンテンツマーケティングは、継続的に集客、利益を生み出してくれます。

大半の企業が集客手段として、リスティング広告を使っていたり、使ったことがあるでしょう。リスティング広告ってそもそもどういったユーザー層をターゲットにしたものかご存知ですか?

それは、商品購入(その他申し込みなど)が既に決まっている顕在層の集客です。どこどこのメーカー、どんな商品を買うと決めているユーザーたちを指します。

これが検索エンジン上に約20%しかいないという研究結果(後ほど詳しく)が出されています。その残り80%が商品購入が決まっていないユーザーになります。

たった20%しかいない市場に、広告をガンガン出稿するだけでは、いずれ頭打ちになってきたり、想定より集客が得られないといった壁にぶち当たります。

商品購入が決まっていない潜在層(見込み客)は検索エンジン上に約80%いる

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コンテンツマーケティングが狙っているのは、情報収集をしている段階の潜在層です。潜在層の検索キーワードは、競合も少なく広告も出稿されていなかったりと好都合です。検索結果に邪魔が無くなりますからね。

潜在層の検索キーワードとは例えばなに?と思いますよね。代表的なキーワードとしては悩みのクエリです。

  • 体型にコンプレックを抱えている
  • 抜け毛が酷い
  • 肌荒れが気になる

簡単に挙げるとこんな感じです。体型にコンプレックを抱えてる人の場合は、ダイエットなどのキーワードですね。かといって、ダイエットで上位表示を目指すわけではありません。ダイエットの関連キーワードを使います。

  • ダイエット 20代
  • ダイエット 炭水化物

などのキーワードを使ったコンテンツを180本ほど作成します。様々なキーワードからの流入を獲得する事で、まず検索エンジン上で露出機会を増やし、多くのユーザーに商品の認知をしてもらいます。

商品販売側がこういったユーザー向けのコンテンツを用意することで、信頼度もあがりブランディングにも繋がります。

※専門的なSEOコンサルティングが必要になります。

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コンテンツマーケティング=SEOではない

コンテンツマーケティングのSEOはあくまで手段です。では、ネットショップを次のように例えてみましょう。

実店舗は立地が非常に大事ですよね?

例えば渋谷のヒカリエに出店するのと、地方の路地裏に出店するのでは、どちらの方が集客できる可能性が高いですか?どちらの方が見込み客が多いですか?

ヒカリエの方が多くの人が訪れることは一目瞭然ですよね。それと同じで、検索結果の一番最初に表示されるようにすれば、クリックしてくれる人が増えるということです。

なぜ一位にこだわるのかというと、下記のクリック率が関係しています。

  • 1位:31.24%
  • 2位:14.04%
  • 3位:9.85%
  • 4位:6.97%
  • 5位:5.50%
  • 6位~10位:3.73%

Googleの検索結果はデフォルトで10サイトまでになっています。これを上から順に1位~と定義しています。

1位は圧倒的にクリック率が高く、順位が下がっていく共にクリック率も低下してしまいます。ただし、10位のみ、次のページに遷移する前なのでとりあえずクリックしておこうという意識が働き、9位よりクリック率がちょっと高くなる傾向があります。

実店舗もネット上も立地が大事。ネットの一等地は検索結果で一番上に表示されることであるだけであって、家賃を払えば常に確保できるわけではないので、SEO対策をする必要がでてくるというだけの話です。

SEO対策とコンテンツマーケティングの違い

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【検索クエリの種類】

  1. 情報収集型(疑問や悩みを解決するために情報を得たいという意図のクエリ)
  2. 案内型(特定のサイトを見つけるためのクエリ)
  3. 取引型(何かに対してアクションを起こしたいという明確な意図があるクエリ)

SEO対策は主に3の「取引型」のクエリを上位表示させる施策を行います。しかし、「取引型」のクエリは全体で約9.2しか存在せず、母数が少なすぎる現実があります。

次の表をご覧ください。

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これは、ピッツバーグ大学の研究論文「データマイニングインフォメーショナル」に出てくる検索クエリの分類ごとにどれくらいの量があるかデータ化したものです。

Transactional(取引型)が9.2%しかないことがわかるでしょう。

しかし、コンテンツマーケティングは一番上にある「Informatioal(情報収集型)」のクエリを使った集客を行い、サイトを認知させ商品購入などの顕在(購買)層へ転換させていきます。

基本的に、多くの企業のサイトが案内型・取引型でのSEO対策を中心に行っており、合わせても約20%しかありません。早いうちにコンテンツマーケティングに取り組むことで競合に対して大きなアドバンテージを獲得することができるでしょう。

コンテンツマーケティングは業者の見極めも大事

コンテンツマーケティングをうたっていながらコミットメントが「順位」であったり、「コンテンツ制作」が主であったりした場合は要注意です。

この場合、ただのSEO対策または、記事制作であるだけ。長期的な視点で見込み客をどう取り込んで収益へ反映していくかという明確な計画やプロセスが提示できないような業者はやめておいた方が良いでしょう。

WEB担当者で、どうにかこうにか数字を上げたいとお考えであればコンテンツマーケティングを検討するのもひとつの手かもしれませんね。